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幕末動乱期に義貫く 浦賀奉行所・与力 中島三郎助 死地に「中島町」碑前祭にファン今も /神奈川

洋画家の高橋由一が描いた中島三郎助の肖像画

 今年は浦賀奉行所開設300周年。江戸の防備を担った同奉行所には、幕末の始まりと終わりに立ち会った与力がいた。黒船来航時は米軍艦に乗り込んで交渉にあたり、戊辰(ぼしん)戦争では旧幕府軍として戦い、散った中島三郎助(さぶろうすけ)。動乱期に国の行く末を思い、義を貫いたその生き様は共感を集め、毎年祥月の5月には戦死した北海道函館市で慰霊祭が開かれている。【岩崎信道】

 中島が生まれたのは、浦賀沖に英国商船ブラザース号が現れた3年後。誕生翌年には捕鯨船サラセン号が来航した。日本近海に相次いで出現する異国船に神経をとがらせた幕府は1825(文政8)年、それまでの薪水給与令(異国船への飲料水や燃料提供を認める法令)から、見つけ次第打ち払う無二念打払令に方針転換した。

 その10年後、中島が奉行所勤めを始めたころの浦賀は、開国前夜の慌ただしさに包まれていた。やがて、日本が世界中で非難を浴びることになったモリソン号事件が発生。観音崎台場勤務だった中島は米国商船に砲撃を加えた。さらに、ジェームス・ビッドル率いる米国艦隊が通商開始を求めてやって来た。ビッドル艦隊は江戸幕府に開国の意思がないとみて引き揚げたが、このときの日本側の対応が、7年後の黒船来航時に米側の高圧的外…

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