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記者の目

ユーチューバーデビュー 記者の体験に読者は興味=宮原健太(政治部)

ユーチューブの動画撮影をする筆者=国会記者会館で8日、野原大輔撮影

 私は2019年11月、動画を投稿するユーチューバーとして「デビュー」した。「ブンヤ健太の記者倶楽部」というチャンネルで20本以上の動画を制作し、今までにない記者としての情報発信の方法を模索している。見えてきたのは、記者の現場「体験」こそがネットユーザーの興味を引きつける一番の武器ということだった。

反響大きかった「ぶら下がり」

 最も反響があったのは、11月24日に投稿した2本目の動画だ。テーマは「桜を見る会 そのとき官邸では…」。1日で1000回以上、2週間で約8200回も再生された。

 「明細書はあるのか」

 「そうしたものはない」

 首相主催の桜を見る会の前夜祭について、私が首相官邸でのぶら下がり取材で問いただすと、安倍晋三首相は明言した。やりとりした実際の音声を盛り込みながら、「(前夜祭の料金を首相側が)補塡(ほてん)していない証拠がない。本当に?」と、説明のおかしさを視聴者に訴えた。

 デビュー当時、私は政治部で総理番として首相の日々の動きを取材していた。国会での一問一答の集中審議を首相が避ける状況が続いたので、私は他社の総理番記者と共に、官邸を出入りする首相に質問を毎日繰り返した。首相は右手を上げるだけで足を止めることは少なかったが、数回だけ応じたことがあったのが動画の場面だ。

 ユーチューバーになろうと考えた背景には、デジタル化と新聞離れの現状がある。日本新聞協会によると各年10月の新聞の発行部数(朝夕刊セット)は2009年約5035万部▽14年約4536万部▽19年約3781万部――と年を経るごとに減っている。

 こうした中、新聞社も紙の新聞発行だけでなく、ネットニュースを配信して有料会員を獲得することで利益を上げようとしている。私も自分の記事をネットで読んでもらおうと、記者としてツイッターで宣伝に励んできた。

 一方で通常の「硬い」新聞記事は、ネットで拡散させるのは難しいとも…

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