新型コロナ　沖縄慰霊の日、式典縮小　県、首相招待見送りへ

　沖縄県は１４日、太平洋戦争末期の沖縄戦で旧日本軍の組織的戦闘が終わったとされる６月２３日の「慰霊の日」に糸満市で営む沖縄全戦没者追悼式について、今年は規模を大幅に縮小し、首相や関係閣僚、衆参議長の招待を見送る方針を固めた。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためで、玉城（たまき）デニー知事が１５日にも発表する。

　追悼式は県と県議会主催で、沖縄戦で最後の激戦地となった糸満市摩文仁（まぶに）の平和祈念公園で毎年催されている。知事が平和宣言を発表し、首相や衆参議長が来賓あいさつを読む。今年は沖縄戦から７５年を迎える節目の年だが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて県は式典の縮小を検討。遺族らは高齢者が多く、屋外とはいえ「密集・密接」の状況が生まれる可能性があることから参列者を知事や県議会議長ら約２０人程度に絞…