京都市動物園の雌アカゲザル「イソコ」 ギネス世界最高齢 冷暖房施設で42歳

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飼育されている最高齢のアカゲザルとギネス世界記録に認定されたイソコ=2020年3月29日撮影(京都市動物園提供) 拡大
飼育されている最高齢のアカゲザルとギネス世界記録に認定されたイソコ=2020年3月29日撮影(京都市動物園提供)

 京都市動物園(同市左京区)の雌のアカゲザル「イソコ」が4月15日に42歳になり、「存命中の飼育されている最高齢のアカゲザル」としてギネス世界記録に認定された。アカゲザルは30歳でも長生きとされ、野生での平均寿命は15年ほど。3年余り前から同園内にある、冷暖房付きの「老猿ホーム」で暮らす。穏やかで争いを好まず「“高み”を目指さない性格」で世界最高齢という高みに至った。

 アカゲザルは西アジアから中国南部まで広く生息し、かつては実験研究のために盛んに用いられた。日本には本来いなかったが、千葉・房総半島にすみ着き、同属の日本固有種・ニホンザルとの交雑も知られている。同園によると、国内で群れで本格的に飼育している施設はまれという。

ギネス世界記録の認定証と、担当飼育員の板東はるなさん=京都市左京区で2020年5月14日午後2時18分、南陽子撮影 拡大
ギネス世界記録の認定証と、担当飼育員の板東はるなさん=京都市左京区で2020年5月14日午後2時18分、南陽子撮影

 同園には現在、15頭のアカゲザルがおり、イソコと35歳の妹ビート、姉妹と仲良しで30歳のゴンゴの「おばあちゃんザル」3頭がサル島を離れ、類人猿舎の一角にある老猿ホームで暮らす。背中が曲がり、動きもゆっくりのイソコは、群れでは餌を取り負けることがあったものの「ホーム」ではその心配もなし。好物のバナナなどをよく食べ、よく眠り、木陰を散歩するのも好きで、好奇心も旺盛。血液検査の数値も、おおむね良好という。

雌ばかり3頭の「老猿ホーム」でのんびり暮らしているイソコ(奥)=京都市左京区で2020年5月14日午後1時21分、南陽子撮影 拡大
雌ばかり3頭の「老猿ホーム」でのんびり暮らしているイソコ(奥)=京都市左京区で2020年5月14日午後1時21分、南陽子撮影

 同園によると、米国の研究施設で飼われていた40歳が最長寿記録と考えられたため、イソコが41歳になった1年ほど前にギネス世界記録に申請していた。

 2016年4月から担当し、同年11月に始まった老猿ホームの命名者でもある、飼育員の板東はるなさん(32)は、イソコを「群れにいた時もトラブルには加わらず、仲裁もしない。群れでの順位はかなり低いが、高望みせず、上手に暮らしてきた」と評する。サルなどは新型コロナウイルスに感染するリスクが高く、感染防止対策に気は抜けないが「のんびり暮らしてギネス世界記録を更新し続けてもらいたい」と余生を見守っている。【南陽子】

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