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「#びわ湖リング」 ネットで41万人視聴のオペラ、ブルーレイで発売

ワーグナーのト書きを忠実に再現した美しい舞台装置が印象的な「神々の黄昏」の一場面=大津市で2020年3月7日午後6時半(びわ湖ホール提供)

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 新型コロナウイルスの感染拡大により活発化した文化活動のネット配信で、先駆的な試みとして注目された滋賀県立の「びわ湖ホール」(大津市)によるワーグナー作曲「神々の黄昏(たそがれ)」が、ブルーレイの映像ソフトとして6月27日に発売されることが決まった。同ホールが5月15日、発表した。異なるキャストを起用した3月7、8日の計2回の公演を別々のパッケージとして各2枚組み1万円(税込み)で売り出す。

 「黄昏」はワーグナーの4部作「ニーベルングの指環(ゆびわ)」(リング)の最後を飾る作品。同ホールはドイツのベテラン、ミヒャエル・ハンペさんによる新演出で、2017年の「ラインの黄金」から1年に1作ずつ手掛けてきた。4作連続上演は、国内の地方劇場として例のない偉業となるはずだったが、新型コロナウイルスの影響で、2月28日にホール自主事業の全面的な中止・延期が決まった。

 出演者が約200人にのぼるオペラは日程調整が難しく、延期は断念。無観客での上演と動画サイト「ユーチューブ」での無料配信に切り替え、出演者から映像ソフト発売の了承を得ていた。固定カメラによる字幕なしの映像だったが、3月7日午後1時の上演開始前からツイッター上で「#びわ湖リング」のハッシュタグがトレンドに上がり、約6時間後の終演まで多くの鑑賞者をくぎ付けにした。鑑賞を終えてホールに寄付を申し出る人も相次いだ。

びわ湖ホールが発売するブルーレイ「神々の黄昏」のパッケージ=びわ湖ホール提供

 同ホールによると、瞬間最大の鑑賞者は初日が1万1968人、2日目が1万2221人で、延べ約41万人が視聴した。日本をはじめとするアジアに加え、ワーグナーの母国ドイツなど欧州、北米、中南米、オーストラリア、アフリカと各大陸で鑑賞されたという。

 今回の公演では2日間約3600席を完売し、払い戻しだけで約6000万円の損失が出た。2日間ともホール芸術監督の沼尻竜典さんが指揮する京都市交響楽団が演奏。主役のジークフリートとブリュンヒルデは、初日がクリスティアン・フランツさんとステファニー・ミュターさん、2日目はエリン・ケイヴスさんと池田香織さんが演じた。当初はDVD化を予定していたが、最新の映像技術を駆使した舞台装置の美しさをアピールするのに適した高画質のブルーレイに変更した。

 ホール公式サイト(https://www.biwako-hall.or.jp/)とチケットセンター(077・523・7136)で6月20日午前10時から予約を受け付ける。【濱弘明】

濱弘明

1965年、兵庫県生まれ、東京大学法学部卒。89年入社で政治部、特別報道部、地方部、運動部、編集制作センター(整理)などで取材記者やデスクを歴任し、2017~19年大津支局長。19年7月から大阪学芸部長。「選抜高等学校野球大会80年史」の編集責任者を務めた。音楽の演奏史などの分野に明るい。

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