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週刊テレビ評

検察庁法改正案成立 急ぐ政府 新型コロナ禍の火事場泥棒=金平茂紀

 キーワードは「火事場泥棒」。火事の現場で人が最初にやるべきことは人命救助と消火だ。混乱に乗じて、用心が手薄になった他人の財物を盗む輩(やから)は、人倫に反する悪党、外道、人でなしと見なされる。最近の火事場泥棒はマスクをしているらしい。いけない、冒頭からちょっと取り乱し過ぎか。

 検察庁の幹部の定年を内閣の判断で延長できるようにする検察庁法改正案の審議が、国会で行われている。政府・与党は、週内にも衆院を通過させたいという意向だったが、野党の激しい抵抗に遭い、攻防が続いている。背景にはインターネット上で空前の盛り上がりを見せたツイッターなどでの市民からの声があり、外出自粛中の市民らによるネットデモという様相も見せている。

 個人的な見解を言わせてもらえば、これほど分かりやすい「火事場泥棒」のお手本はない。新型コロナウイルス禍で、国内では確認されただけでも約1万7000人の感染者がいて、死者は少なくとも約700人(14日現在)というパンデミック(世界的大流行)が現在進行形で、終息も見通せない中、この法案は不要不急ではないのか。検察組織を内閣が人事権で支配するという醜悪な意図が見え見えではないのか。今は、患者さんたちの…

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