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『皇国史観』=片山杜秀・著

『皇国史観』

 (文春新書・902円)

 皇国史観は、非理性的かつファナティックで、日本を戦争による壊滅に導いた危険なイデオロギーと看做(みな)されている。しかし、そのようなレッテル貼りで済ませてしまえないことが本書を読むとよく分かる。江戸時代の水戸学に起源を持つ皇国史観は近代日本の社会と国家のシステムに完全に根を下ろすようになった。

 <日本人が、天皇を必要とせずに、より効果的な国民のまとまりを作り出せるようにならぬ限り、日本は、天皇の居る国という意味で、皇国であり続け、天皇の居る意味や、その意味を持続させてゆくための仕掛けもまた、時代に合わせて考案されたり、前の仕掛けが甦(よみがえ)ったりしてゆくことでしょう>と片山杜秀氏は指摘するが、その通りと思う。天皇が存在する限り、皇国史観も形を変えて続くのだ。

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