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デジタルVS

31年ぶり「神様の新作」 手塚治虫AIが描いた夢、そして課題 揺らぐ著作権

AIのデータをもとに、ロボットアームで描かれた「ぱいどん」=東京都文京区で2020年2月26日、高橋祐貴撮影

 AI(人工知能)技術を応用して「漫画の神様」をよみがえらせる。手塚治虫氏(1928~89年)の遺族やAI研究者らが、そんな夢を現実にした。作家の死後も「新作」を生み出せる魅力は大きいが、AIとの協業で生まれた作品の作者は、故人なのか、AIなのか、それともAIを作った人なのか。作者の権利保護を通じ、作品が世に出る基盤となってきた著作権のあり方を、AIが揺るがしている。

 「鉄腕アトム」や「火の鳥」「ブラック・ジャック」などの名作を生み出した手塚氏がもし今、生きていたら、どんな漫画を描いているだろう――。プロジェクト「TEZUKA2020」は、長男の手塚眞さんやAI研究者の栗原聡・慶応大教授、記憶媒体「フラッシュメモリー」大手のキオクシア(旧東芝メモリ)が昨年10月にタッグを組んで始動した。

 31年ぶりの「新作」である「ぱいどん」の舞台は、2030年の東京。電気自動車や無人宅配便が行き交い、顔認証システムで個人情報が管理された社会で、記憶を無くしたホームレス哲学者の「ぱいどん」が、行方不明の科学者を捜索するストーリーだ。膨大な手塚作品の特徴を学んだAIが、物語の筋(プロット)やキャラクターの顔の作成を担当した。今年2月下旬に前編が、4月に後編が講談社の漫画雑誌「モーニング」で発表され…

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