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感染死の母見送れず、男性「最悪の結果」 スマホで“対面”模索する動きも

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面会ができなくなった母親との連絡に使ったスマートフォンを手にする男性=東京都千代田区で2020年5月12日午後7時12分、関谷俊介撮影
面会ができなくなった母親との連絡に使ったスマートフォンを手にする男性=東京都千代田区で2020年5月12日午後7時12分、関谷俊介撮影

 新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は全国で700人を超えた。感染防止のため家族が面会できないケースも多く、遺族は最愛の人を失った喪失感をより深く抱える。一方、ビデオカメラの撮影を許可したり、スマートフォンを通して対面させようとしたりする病院もある。

 「最期に顔を合わせて、声をかけてあげたかった」。入院中に新型コロナに感染して死亡し、遺骨となって帰宅した東京都内の80代の母親について、男性はそう声を絞り出した。

 母親は4月上旬にPCR検査(遺伝子検査)で陽性と判明。同下旬に亡くなった。

 男性は母親と面会できなくなり、毎日、体の状態について電話で母親から報告を受けるようにしていた。

 「体の調子はどう?」

 「脈拍は安定しているよ」

 たわいのない会話だが、話をすると安心した。だが、最後の電話は体調が芳しくなかったのか、ほとんど会話ができないまま途中で切れた。

 その後はいくら電話しても通じなかった。

 最後の電話から約1週間後、母親が肺炎で亡くなったと病院から電話で聞かされた。朗らかな性格で笑顔を絶やさなかった母親の顔をもう一度見たい。男性はそう病院に依頼したが、感染防止の観点から聞き入れてもらえなかった。

 遺体と対面できないまま、亡くなって1週間後に遺骨が自宅に戻ってきた。

 「母が感染しないことを願っていたが、最期に対面もできず最悪の結果になってしまった。遺族が対面できる方法が選択肢としてあったなら」と男性は悔やむ。

ビデオカメラ越しに対面できたケースも

 新型コロナに感染しても、病院の配慮でビデオカメラ越しに対面できたケースもある。

 都内の別の50代の男性は4月下旬、人工呼吸器につながれて治療を受ける80代…

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