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「カビは目視と水分チェック」 検品費8億円の布マスク、それでも続けるのか

福岡中央郵便局に届き、配達を待つ政府の布マスク=福岡市中央区で2020年5月12日午前8時39分、津村豊和撮影

 国が配布を進め、不良品が相次いでいる布マスクについての検品費用が8億円に上ることが、14日の参議院厚生労働委員会での政府側の説明で明らかになった。しかし、驚くのはこれだけではない。黄ばみは「生地本来での色で、品質に問題ない」とする一方、カビ発見の方法は「目視と水分チェック」をすると回答。新型コロナ対応に忙殺される保健所の職員が異物混入検査に追われたこともわかった。手間も時間も費用もかかる「国策マスク」事業。それでもまだ続けるのか。質疑を詳報する。【上東麻子/統合デジタル取材センター】

黄ばみは「生地本来の色、品質問題ない」

 質問に立ったのは、社民党党首の福島瑞穂参院議員だ。まず、妊婦向けに配布されたマスクの不良品について説明を求めた。

 吉田学・厚生労働省医政局長は、4月末までに配布した約47万枚の1割にあたる4万7000枚に不良品の報告が市町村からあったと回答。黄ばみについて「検査機関で検査した結果、生地本来の色が残っているということで、何らか新しいものが加わったものではないと。利用するうえで品質に問題はないと報告を頂いております」と繰り返し安…

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上東麻子

1996年毎日新聞入社。佐賀支局、西部本社、東京本社くらし医療部などをへて2020年から統合デジタル取材センター。障害福祉、精神医療、差別、性暴力、「境界」に関心がある。2018年度新聞協会賞を受賞したキャンペーン報道「旧優生保護法を問う」取材班。連載「やまゆり園事件は終わったか?~福祉を問う」で2020年貧困ジャーナリズム賞。共著に「強制不妊ーー旧優生保護法を問う」(毎日新聞出版)、「ルポ『命の選別』誰が弱者を切り捨てるのか?」(文藝春秋)。散歩とヨガ、ものづくりが好き。

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