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遠い活気、残る不安 第2波警戒の声も 宣言・自粛緩和後初の週末 関西

休業要請が緩和され、初の週末を迎えた心斎橋筋商店街=大阪市中央区で2020年5月16日午後2時12分、大西達也撮影

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 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が39県で解除され、大阪、京都府などで休業要請が大幅に解除されて初の週末を迎えた16日、各地の繁華街や観光地では一部の店舗や施設が営業を再開し、客足が戻り始めた。だが、都道府県を越えての移動の自粛や飲食店の時短営業が引き続き求められているため、以前の活気にはほど遠く、感染の第2波を懸念する声も聞かれた。

「慣れぬ環境でストレス」

 心斎橋の商店街(大阪市中央区)に気晴らしがてら買い物に訪れたという近くの主婦(45)は、約1カ月前から会社員の夫が自宅でテレワークをしているといい、「久しぶりに娘とパフェを食べた。慣れぬ環境でストレスがたまっていた。(休業要請の大幅解除で)先が見え始めた一方で、人混みを見ると少し不安になる」と足早に薬局に入った。

 また、衣料品店を訪れた同市北区の女性会社員(26)は、テレワークを始めた4月から外出が激減したという。18日から出勤する予定で、新しい服を買いに来たといい、「久しぶりに来たが、人が多くて驚いた。『自分だけ』という気持ちが、感染を広げてしまうかもしれない」とうつむいた。

半額販売で営業を再開したものの、新型コロナウイルスの影響で6月下旬に閉店することが決まった時計店=大阪市中央区で2020年5月16日午後5時48分、望月亮一撮影

 4月から臨時休業していた時計店「時計倉庫TOKIA 心斎橋中央店」はこの日、営業を再開。だが、新型コロナの影響で売り上げが落ちて6月下旬に閉店することになり、急きょ半額セールを実施。杉本大空店長(33)は「こういう状況なので仕方がない。感染防止対策をした上で、時計選びを楽しんでもらえれば」と話した。

「1カ月間、自粛したご褒美」

 同じく4月から休業していたあるパチンコ店は、引き続き休業要請の対象となっている1000平方メートル超のため、一部を閉鎖して1000平方メートル以下にした上でこの日から営業。店員はマスク着用や消毒を徹底し、換気が十分でないフロアでは1台おきに客が座るようにしたという。インターネットで同店の再開を知ったという近くの男性会社員(48)は「約1カ月間、自粛したご褒美だ。これからも消毒をきちんとしながら楽しみたい」と話した。

 商店街近くの音楽スタジオも約1カ月ぶりに営業。40代の男性店員は「換気をこまめにし、除菌のため念入りにマイクを拭いている」と話す。3~4月は予約が集中していたが、新型コロナですべてキャンセルになったといい、「一日も早く安心して音楽を楽しめる日が来てほしい」とつぶやいた。

コロナ対策を立てて営業を再開した「黒壁ガラス館」=滋賀県長浜市で2020年5月16日午後0時36分、加古信志撮影

「にぎわい取り戻したい」

 滋賀県長浜市の観光拠点・黒壁スクエアでは「黒壁ガラス館」が約1カ月ぶりに営業。悪天候の影響もあり、観光客の姿はまばらで来館者は例年の1割程度に。担当者は「少しずつにぎわいを取り戻したい」と願いを込めた。

 黒壁スクエアは、明治時代に建てられた黒壁ガラス館など伝統的建造物を生かした街並みが人気で、年間約200万人が訪れる。国内外のガラス製品約3万点を展示販売している同館では、営業再開にあたって来館者にマスクの着用や手指の消毒を求め、混雑時には入場制限をするなどの感染防止策を講じた。この日は、愛知や三重など近隣県から訪れた人の姿も。散歩の途中に立ち寄ったという近くの男性会社員(64)は「街が寂しくなり心配していたが、やっと動きが出てきた。活気が戻ってほしい」と期待した。

京都駅前の地下街「ポルタ」でも多くの店舗が営業を再開し、買い物客らの姿が見られた=京都市下京区で2020年5月16日午後5時21分、川平愛撮影

 京都駅前地下街ポルタ(京都市下京区)では飲食や雑貨、ファッションなど全115店が4月20日から一斉休業していたが、うち81店舗がこの日、営業を再開。電子看板やアナウンスで「3密防止」などを呼び掛ける中、マスク姿の買い物客らの姿が見られた。同市南区の40代の女性事務員は「通勤の行き帰りに10年以上、ポルタで買い物をしている。自宅近くのスーパーマーケットも閉まっていたので、休業中はとても不便だった」と話していた。【隈元悠太、若本和夫、中島怜子】

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