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この資料は受け入れ台帳に、1988年に阿波人形浄瑠璃芝居の資料として高松市で購入されたとの記録があります。90年に、博物館が文化の森総合公園に移転、新たに開設されたのに合わせて収集されたものと考えます。今回30年ぶりの蔵出し公開となります。
作者は不明ですが、徳島城内か洲本(すもと)城内にて、淡路の人形座が上演している様子を描いたものとされます。江戸時代の人形浄瑠璃上演の様子をうかがうことのできる数少ない資料です。
現在まで継承されている、主遣(おもづか)い、左手遣い、足遣いによる三人遣いの人形浄瑠璃芝居の特徴を確認できます。さらに細かく見ていくと、舞台上部に描かれた一文字幕に三つの紋(木瓜(もっこう)に井桁(いげた))が描かれており、淡路人形座の祖とされる上村源之丞座の上演が描かれていることを確認できます。また舞台左右の御簾(みす)内(うち)には、「金毘羅贔屓(びいき)」「豫洲八幡浜山越ひいき」の文字が見…
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