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松喬日和

噺家のオチつかない日常 理系or文系or噺家 「雪が解けたら?」に答えあり

 コロナの嵐が吹き荒れる中、船出したこのコラム、第2回も緊急事態宣言中の執筆となりました。前回に続き「コロナに負けてたまるか。ピンチをチャンスに」を合言葉にお送り致します。今回は「59歳で人生初チャレンジ!」の一席です。

 思い起こせば43年前、高校2年の秋。「理系」「文系」を決めかねていた友人に、担任が声を掛けました。「オイ田中、雪が解けたら何になる?」「そら水でしょう」「お前は理系や」。横の私が思わず突っ込みました。「先生、文系は何と答えるんですか?」「雪が解けたらな……春になんねや」。小学生の「なぞなぞ」みたいな会話で、本当に田中は理系に進み、難関の国立大学に合格しました。

 実は噺家(はなしか)にも「文系」と「理系」があります。ネタ繰り(稽古(けいこ))をする時、まず台本を書くのが「理系」。音だけで覚えるのが「文系」。大学でエンジンの製図を書いていた私は、紛れもなく「理系」です。一方、師匠の先代松喬は「文系」。「台本で覚えると『いま何ページの何行目をしゃべってる』ばかり出てきてセリフが死んでしまう。絵面(えづら)で覚えると少々言葉は違っても気持ちが伝わる」と何度も訓…

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