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名品手鑑Ⅱ

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滋賀の博物館・美術館探訪/6 甲賀流忍術屋敷 からくり巧妙、人知の結集 /滋賀

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 <名品手鑑Ⅱ(めいひんてかがみ2)>

情報戦略「袖がらみ」で生け捕り

 皆様の中で、忍者という言葉を知らない方は少ないでしょう。では、本当の忍者についてご存じの方はいかがでしょうか。そう多くはないかもしれません。

 忍者の里と呼ばれる甲賀市は、鈴鹿山脈の西麓(せいろく)に位置し、山岳信仰の拠点とされる飯道山系を中心に山と谷が複雑に交錯した山間でありながら、かつて都であった京都に近く、古来より交通と歴史の要所とされてきました。

 その地に、甲賀流忍術屋敷は、江戸元禄年間(1688~1704年)、甲賀武士五十三家の筆頭格である望月氏本家の住居として建てられました。甲賀武士がその存在を世に認められたのは、1487年、室町幕府九代将軍足利義尚が、近江守護大名佐々木六角氏を討伐しようとする「鈎(まがり)の陣」の戦いです。甲賀武士はその時、火や煙などを使った特異な戦術で六角氏を守り抜いたと言われています。その戦術が、後に忍術として…

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