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地域の足、守りたい 新型コロナで減便、阪堺電車 収益減も運行維持に奮闘 /大阪

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阪堺電車我孫子道駅の踏切で、周囲の安全を確認する田中明城さん。この踏切には遮断機がないため、通りがかった社員が適宜、横断者らに注意を促すという=大阪市住吉区の同駅で、高橋昌紀撮影
阪堺電車我孫子道駅の踏切で、周囲の安全を確認する田中明城さん。この踏切には遮断機がないため、通りがかった社員が適宜、横断者らに注意を促すという=大阪市住吉区の同駅で、高橋昌紀撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大による乗客の大幅減少で、鉄道業界は危機に直面している。収益の悪化、通常運行の維持など課題は山積するが、暗いトンネルの出口は見えてこない。府内で唯一の路面電車を運行する阪堺電気軌道(大阪市住吉区)は5月から、土・休日ダイヤの削減に踏み切った。【高橋昌紀】

 4月19日午前5時半ごろ、阪堺電車上町線松虫駅(大阪市阿倍野区)に、同社の社員が独りたたずんでいた。その仕事は次の担当者に引き継ぐ2時間後まで、全ての電車の乗車人数をカウントすること。同僚7人ほどが交代で、午後11時過ぎの終電までのデータを収集する。朝日が差し込み始めたホームに、始発電車がガタゴトと姿を見せた――。

 同社が5月2日以降の土・休日ダイヤ(1日当たり計394本)について、約3割130本を削減すると発表したのは、その5日後のことだった。営業課リーダーの松本圭晃さん(42)は「(4月19日の)データを検証し、乗車人数が少なかった電車を間引きした。(新型コロナウイルスの感染が危惧される)混雑状態は生じないはずだ」と説明した。

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