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新型コロナで内外需とも総崩れ 1~3月期GDP 先行きさらなる落ち込みも

新型コロナウイルスの影響で客足が減った高級腕時計店=東京都台東区で2020年5月15日、中津川甫撮影

 2020年1~3月期の国内総生産(GDP)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で内需、外需ともに総崩れとなった。だが、影響が本格化するのは4~6月期で、さらなる落ち込みは避けられない。感染の再拡大を防ぐには経済活動再開を慎重に進めざるを得ず、正常化には時間がかかりそうだ。

 5月中旬、東京・上野のアメ横商店街にある高級腕時計販売店「サテンドール」。2月ごろまで訪日外国人観光客らでにぎわっていた店内に客の姿はまばらだった。3月以降、客が減り始め、4月の売り上げは前年同月の半分以下。五十嵐靖知社長は「ぜいたく品の消費が元に戻るのは相当時間がかかるだろう」と肩を落とす。

 GDPの約6割を占める個人消費は1~3月期、前期比0・7%減と2四半期連続で減少した。新型コロナの感染拡大を防ぐための外出自粛が広がり、不要不急とされる買い物が大きく減ったためだ。

 飲食店はさらに厳しい経営を余儀なくされている。「売り上げは前年比約8割減。従業員の給与は何とか支払っているが、非常に苦しい」。東京都大田区の洋風居酒屋の店主は厳しい表情で話す。

 総務省が8日に発表した3月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は1世帯あたり29万2214円。物価変動の影響を除いた実質で前年同月比6・0%減り、中でも外食は同32・6%減と大きく落ち込んだ。洋風居酒屋は4月に緊急事態宣言が出た後、夜遅い時間の酒の提供を自粛しており、売り上げ回復の兆しが見えないという。

 自動車の販売もさえない。業界団体が発表した3月の新車販売台数(軽自動車を含む)は前年同月比9・3%減。4月は同28・6%減とさらに減少幅が拡大した。昨年10月の消費税増税以降、自動車販売は低迷が続いているが、新型コロナが追い打ちをかけた形だ。

 消費減少は製造業にも大きな影響を及ぼしている。14日にシチズン時計が発表した20年3月期決算は最終(当期)損益が7年ぶりに166億円の赤字に転落した。国内や欧米での販売低迷が原因で、担当者は「回復はコロナが収束しないと見通せない」と話す。

 川崎市内で金属加工業を営む男性は自動車部品を手がけているが、自動車販売の減少を受け、足元の受注は前年より約3割減った。男性は「自動車の販売が回復しなければ経営は非常に厳しい。自助努力にも限界がある」とこぼす。

 1~3月期は当初、消費税増税の影響でマイナス成長となった19…

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