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特別定額給付金の申請 「希望しない」の勘違いチェックに注意

総務省が示している申請書の見本。「受給を希望されない方は×印を御記入ください」とされているが、誤ってチェックしてしまう人が少なくない

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 政府が行う1人10万円の特別定額給付金の手続きで、誤って受給を辞退してしまうケースが懸念されている。郵送申請書の記入が分かりにくいため、勘違いをして「受給を希望しない」の欄にチェックしてまう人が少なくないとして、自治体が注意を呼びかけている。【山口朋辰/統合デジタル取材センター】

 問題になっているのは、郵送申請書の表面にある「給付対象者」の部分。同一世帯の給付対象者全員の名前と生年月日が印字されているが、名前欄の右側にチェック項目があり、「給付金の受給を希望されない方は×印を御記入ください」と記されている。この項目を「受給を希望する方」の確認だと勘違いして、誤って×印を記入してしまうケースが出ている。河野太郎防衛相も14日、ツイッターで<「希望しない」に勘違いでチェックをつける人が多いようです。間違いないように気をつけましょう>と注意を呼びかけた。

 郵送申請書は総務省の見本を基に各自治体が作成している。見本では、受給の希望者は、名前の誤りなど修正がなければ記入の必要はなく、同一世帯の中で辞退者を個別に設定できるようにチェック欄が設けられた。だが、下段にある受け取り方法では口座種別に印をするようになっていることもあり、勘違いの原因になっているようだ。

 総務省特別定額給付金室の担当者は「受給の希望者が印をつける様式も検討したが、チェック漏れが多くなると判断して現在の様式になった」と説明する。特別定額給付金は、自治体の郵送受け付け開始から3カ月の申請期限を過ぎると、受給できなくなる。現状の様式は、辞退者の意思確認ができるので、申請漏れを確認する自治体の手間を省く狙いもあるという。

練馬区はホームページで、チェック欄の記入について注意をよびかけている

 こうした「勘違い辞退」のリスクに、給付業務にあたる自治体も神経をとがらせている。東京都練馬区は、オンライン申請を済ませた人を除く約37万世帯に15日から郵送申請書の発送を始めたが、受け取った区民から「分かりにくい」との声も寄せられているという。

 練馬区はホームーページに書類の見本を掲載し、チェック欄について「受け取りたい方はチェックしないでください」と大書して注意を呼びかけている。また、同区の郵送申請書は合計金額を記入するようになっていることから、受給を「希望しない」の欄にチェックが入っていても、口座番号や合計金額の記入があれば、受給意思があると判断して、支給手続きを進めることにしている。チェック欄と合計金額が合わないなど矛盾があった場合は、職員が電話などで問い合わせるという。大木裕子担当課長は「全国民への一律給付が趣旨なので、なるべく区民の手を煩わせないようにしたい。区民の皆さんは、申請書を出す前に一度、文面を読み返すなど気をつけてほしい」と話している。

山口朋辰

1979年横浜市生まれ。神奈川新聞社を経て2004年入社。神戸支局、豊岡支局、大阪社会部、中部報道部を経て、19年春から統合デジタル取材センター。世の中の喜怒哀楽を発信していきます。

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