メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

自分らしさってなんだろう。

オンラインで見つける新たな居場所=下山田志帆のLGBTアスリート考

「体育・スポーツにおける多様な性のあり方」講習会で話す女子サッカーの下山田志帆選手=東京都新宿区で2019年12月21日、吉田航太撮影

[PR]

 胸を躍らせて待っていたスポーツの祭典、東京オリンピック・パラリンピックが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期になりました。ショックではありますが、この延期により、多様性の大切さやスポーツ界の問題点を発信する期間が延びたというチャンスだとも捉えています。

 毎年春に行われる「東京レインボープライド(TRP)」は、LGBTなど性的少数者の当事者やアライ(理解者、支援者)が集い、全ての人が自分らしく誇りを持って生きられる社会を目指しているイベントです。今年は新型コロナの影響でオンライン開催に変更され、4月下旬に「#おうちでプライド」のハッシュタグとともに心温まるメッセージがSNS上で飛び交いました。今まで開催地の渋谷に来られなかった人、周囲の目を気にして現地に足を運べなかった人。そんな人たちもオンラインでつながることができ、安心できる居場所として感じられる。TRPがオンラインで行われたことで、新たな居場所の見つけ方を目の当たりにできたと思いました。

一人一人のリアルな声に耳を傾ける

 先日、ツイッター上で「オンラインでお話ししませんか」と発信してみました。すると、当事者のアスリートや指導者、スポーツドクターとして現場に携わりたい人などが連絡をくれました。チームメートとの恋愛話や性自認で困っている話、指導者の発言の重みについてなど、話の内容は多岐にわたりました。連絡をくれたのは「友達には話しづらかった」「周りに相談できる人がいなかった」との理由からだったそうです。講演会やイベントで大人数に向けて話をするだけでなく、一人一人のリアルな声に耳を傾けながら自分の思いを伝える大切さを再確認しました。

 「なでしこリーグ」は開幕が延期されたまま。クラブの練習も中止となり、自宅や近所の公園で自主練習に励む日々が続いています。プレーをすることが仕事の私たちにとって、プレーができない今は、アスリートとしての真価が問われている時です。応援し続けてくれたファンに何を返せるのか。この状況の中、一人でも多くの人が「自分らしさ」を考え見つけるきっかけを作ることこそ、私にできることなのではないか。今できないことではなく、今だからこそできることに目を向けよう。そう強く感じています。

しもやまだ・しほ

 茨城県結城市出身のプロサッカー選手。2019年2月に同性パートナーの存在を公表。同年7月からなでしこリーグ2部のスフィーダ世田谷に所属。ポジションはMF。25歳。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「五輪予算で都民の命救える」早期中止訴え 宇都宮氏が都知事選出馬会見

  2. フジテレビ、「テラスハウス」打ち切り 木村花さん急死で

  3. 国民民主「10万円再給付を」「消費税5%に」追加経済対策案 

  4. 大阪モデル基準変更 吉村知事「誤解与えないため」、山中さん「信頼揺らぐ」

  5. 北九州市で5日連続の感染確認、計22人に 施設を臨時休館

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです