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読書日記

今週の筆者は文化人類学者・上田紀行さん 「ただ、そこに居られる」こと

 *4月14日~5月18日

 ■居るのはつらいよ(東畑開人著・2019年) 医学書院・2200円

 副題は「ケアとセラピーについての覚書」。若き臨床心理学の博士が、沖縄の精神科クリニックで一癖二癖ある人々と交わり、「いる」ことの尊さを知る物語。

 緊急事態宣言下で1カ月遅れで大学の講義が始まった。学生は登校せず、すべて遠隔講義だ。新入生の中には、実際に大学を見たのは入試の日だけという学生もいるだろう。彼らにとっての大学とは丘の上に建つキャンパスではなくネット空間かと思うと、不思議な気分になる。

 ウイルス対策や遠隔講義の準備で、いつもの年の10倍くらい仕事をしつつ、新入生や新任教員の歓迎会もできず、やはり何か気が晴れない中、これも遠隔での上田研究室のゼミで院生に「このごろ読んで面白かった本は何?」と聞いて推薦されたのがこの本だ。でもよりによってタイトルが「居るのはつらいよ」って……。

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