発祥の味“スピリッツ”に込め 日本酒蒸留「ジン」開発 -新鮮な米、令月の命- 佐世保市・梅ケ枝酒造 /長崎

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ジンを作る蒸留器の隣に立つ長野剛士さん。奥は日本酒の酒蔵
ジンを作る蒸留器の隣に立つ長野剛士さん。奥は日本酒の酒蔵

 佐世保市の老舗蔵元、梅ケ枝酒造が日本酒を蒸留したジン「令月(よきつき)」を開発・販売し、人気を集めている。県産の米と果実を使った爽やかな甘い香りが特徴。海外産が有名なジンだが、国内初のジンは江戸時代に長崎で造られたという。同社は、長崎発のジンに“ジャパニーズ・スピリッツ(精神)”を込める。【今野悠貴】

 梅ケ枝酒造は1787年創業。日本酒を主に扱う同社が異色の酒造りに挑んだのは、ジンの国内製造の発祥地が長崎であることに由来する。同社によると、18世紀前半、「出島」に滞在したオランダ人のために長崎奉行所の役人が造ったことが発端という。

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