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第103回全国高校野球選手権

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「次の何か」へ虎視たんたん 自粛期間も士気落とさず 長野・上田西

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 新型コロナウイルス感染拡大で、高校野球もセンバツ、春の都道府県大会が中止となり、集大成となる夏の甲子園の開催も危ぶまれており、20日には日本高野連が可否を協議する。野球部員はどんな思いで日々を過ごしているのか。昨秋の長野県大会を制した上田西の取り組みを報告する。

 「この自粛期間でやったことが次の何かに生かせるように過ごそう」。活動自粛前最後の全体練習となった3月1日、吉崎琢朗監督(37)は選手たちにそう伝えた。「当初は休校が1、2週間で終わると思っていたので、『次の何か』は春の大会がターゲットでした」と振り返る。だが、2カ月以上が経過した今も部活動再開のめどは立っていない。

 上田西は2019年秋、チームの長所である団結力を発揮し、秋の県大会優勝、北信越大会ベスト8と結果を残した。その後、前監督の学内異動に伴いコーチを務めていた吉崎監督が就任。「変化を恐れずにチャレンジしていく」との思いを込め、帽子のロゴマークを伝統の「上田西」から「UN」に刷新。10季ぶりの甲子園を目指す、その矢先のコロナ禍だった。「冬の鍛錬期で手応えがあったので本当に残念」と吉崎監督は肩を落とす。

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