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 1年ほど前、このコラムで「家で働く」という文章を書いた。8050問題という、中年となった引きこもりの子供を支える高齢の親の問題が報道されていたからである。私は「問題」とされる事柄が、外に出るか出ないかを基準にしていることに疑問を感じた。無理に外に押し出すことで、問題を悪化させる事例もあったのだ。

 そもそも江戸時代の人々はその多くが職住一致か職住近接で、自然環境を含めた家とその周辺で働いていた。仕事をする=家の外に出る、という図式は近代工業時代がもたらした生き方であって、普遍的でないばかりか、育児や介護と仕事を両立させることができない、不自然で困難な働き方なのである。

 そこでそのコラムでは、「家で学び仕事をする方法の模索が必要」「“出”という字にこだわらず“居”で生きる自立の道を、広げていく方法があるはず」と書いた。はからずもその後、新型コロナウイルスによって、多くの人がウェブ会議とテレワークを余儀なくされた。人工知能(AI)の活用はさらに拡大する勢いで、押印やサインの電子化も進むようだ。これで「引きこもり」は問題行動ではなくなる。あとは、おうちで働いて収入を…

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