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ニッポンへの発言

キーワード 大林宣彦監督の新しい映画=中森明夫

東京国際映画祭のオープニングセレモニーに出席した大林宣彦監督(前列中央)ほか出演者たち=東京都港区で2019年10月28日、根岸基弘撮影

 大林宣彦氏が亡くなった。実は先月のこの欄で監督の新作を評した。が、コロナ禍で上映延期となり、急きょ、原稿を差し替えた。くだんの原稿に手を入れ、ここに発表することで、偉大な監督を追悼させていただきたい。

 大林宣彦監督は82歳だ。4年前、肺がんの第4ステージで余命3カ月と告知された。病身で撮った「花筐/HANAGATAMI」(2017年)は傑作で、数々の映画賞にも輝いた。あれから3年、なんと新作映画が公開される。驚異的だ。製作現場を取材したドキュメンタリー番組を見たら、病にやつれた監督が渾身(こんしん)の力で映画を撮っている。その姿に衝撃を覚え、涙が出た。これは見るしかない!

 「海辺の映画館――キネマの玉手箱」と題する3時間の超大作だ。閉館日の海辺の映画館、最終上映に訪れた3人の青年らは突如、スクリーンの中へと迷い込む。その夜のプログラムは<日本の戦争映画大特集>。幕末から戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦と我が国の戦争史をめぐる。白黒、サイレントから総天然色、トーキーへと映画技術も進化、時代劇がある、アクション活劇やミュージカルもある。なんともめまぐるしい!

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