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記者の目

経済活動再開のイタリアで 共感と連帯へ手探りの日々=中村秀明(客員編集委員)

外出制限などの一部緩和で家族連れらの姿も戻ってきた=ボローニャ市中心部の商店街で5月12日、中村秀明撮影

 新型コロナウイルスによる死者が3万人を超えたイタリアで5月上旬以降、工場が動き出し、飲食店や商店、美術館などが再び開いた。ほぼ2カ月ぶりの「日常」だ。人々は人とのつながりを回復しつつ、糧を得るために経済活動に歩み出た。「もう同じ世界には戻れない」と気づきながらも、新たな価値観で道をひらくのも今は難しい。コロナに打ち勝つといった勇ましさはなく、感染再拡大の不安を抱えた日々が始まった。

 厳しい状況に立たされると、人は本性が現れるという。

 近所にオシャレで愛想のいい中年女性がいる。ある朝、彼女が通りのゴミ箱に家庭ゴミ3袋をポイと投げこむのを見た。少し歩けば市が定めた分別回収場所があるのに。背筋を伸ばし歩き去る姿を窓から見下ろし、ため息が出た。

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