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「共生」へ点字名刺利用広がる 全社員使用の企業も

右上が丸く加工された点字名刺=上入来尚撮影

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 障害の有無にかかわらず共に生きる社会の実現を目指した条例が熊本、鹿児島、宮崎3県で施行されて数年。点字名刺の利用者が少しずつ増えている。障害者が通う宮崎県延岡市の就労継続支援B型事業所「めだかハウス延岡」は2017年4月、点字名刺製作に着手。受注は年々増え、19年は2万7600枚に。全社員約80人が点字名刺を使う福祉・介護用品販売・レンタル会社「宮崎ヒューマンサービス」(都城市)のような会社も出始めた。【杣谷健太】

 条例は、熊本県が12年、鹿児島県が14年、宮崎県が16年に施行。宮崎県ではこれを踏まえて、19年4月に手話や点字などの普及と利用促進に関する条例も施行。今年5月4日の知事記者会見から手話通訳者を配置した。

 めだかハウス延岡で名刺を作るのは2人。プレートにピンを刺すことで、氏名などを仮名で表現。その上にカードを置き、圧力をかけて点字名刺にする。

 当初は点字の打刻のみだったが、「触っただけで上下が分かれば渡しやすい」との声を受け、昨夏ごろから名刺の右上を丸く加工。身体障害がある70代女性は特に腕が良く、角を丸める工程も含め、2時間で約300枚作れるという。押川敬視(たかし)代表は「点字名刺を通して、福祉への理解が広がれば」と話す。

 点字のみが税抜き100枚1000円、角丸加工込みが同1300円。めだかハウス延岡(0982・20・4984)。

 宮崎ヒューマンサービスは、酒井鉄弥代表(48)就任の18年秋に点字名刺利用を開始。全盲の人と会う機会もあり、「名刺に書いてあることを誰もが理解してほしい」とかねて考えていた。インターネットでめだかハウス延岡を見つけ、製作を依頼。通常の名刺より高いが、会話の糸口にもなり、「企業としての取り組みがもっと広がれば」と期待する。

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