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病床ひっぱくする中で起こった第2波 「誰かがやらなきゃ」使命感に伴うリスク

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外来が休止し閑散とした受付フロアには、患者の受け入れに理解を求める「院内ニュース」が張り出された=福岡市早良区の福岡記念病院で2020年4月17日午前9時59分、平川昌範撮影
外来が休止し閑散とした受付フロアには、患者の受け入れに理解を求める「院内ニュース」が張り出された=福岡市早良区の福岡記念病院で2020年4月17日午前9時59分、平川昌範撮影

 4月上旬に新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した福岡市早良(さわら)区の福岡記念病院は、半月ほどかけて職員や患者ら計約600人のPCR検査を実施し、陽性者は院内の通称「コロナ病棟」に入院することになった。厚生労働省のクラスター対策班が入って指導したこともあり、4月中旬には新たな感染者の発生は収まりつつあった。

 一方、福岡県内の医療体制はこのころ逼迫(ひっぱく)状態にあった。感染症指定医療機関の病床数は当初県内全体で66床だったが、感染拡大初期の4月1日には感染者が78人となり、早くも病床数を超過。感染者は8日に200人を、14日には400人を突破した。県も必死に病床確保を進めていたが、感染拡大のペースに追いついていなかった。

 「他に受け入れ先がない。何とかしてほしい」。クラスターが出た県内の高齢者施設側から患者受け入れの打診があったのもこの時期だった。福岡記念病院は感染症指定医療機関ではなく、県が受け入れを要請する協力機関でもないが、上野高史(たかふみ)院長(64)は「医療機関としての責任がある」と応じることにした。

 コ…

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