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坂村健の目

「情報感染」回避へ策を

 新型コロナウイルス禍は「インフォデミック」だという指摘がある。2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時に「情報」の「インフォ」と「感染流行」の「エピデミック」をあわせ専門家が使い出した造語だ。SARSはインターネットが一般に普及してから初の感染の世界的大流行。正しい情報と不確かな情報、デマが混在し人々の不安や恐怖をあおりながら増幅・拡散され、信頼すべき情報が見つけにくくなる新たな混乱状態が生まれた。それを指す言葉が「インフォデミック」だ。

 そして今回の新型コロナの流行でも2月2日の世界保健機関(WHO)のリポートに「インフォデミック」と書かれた。ほとんどの人が軽症で回復する病気なのに、長い潜伏期と無症状でも感染させる特性から「情報的な恐怖が先行している」というニュアンスだったので、この時点でのWHOの認識には多くの批判がある。しかし「新型コロナはインフォデミック」だ――という指摘には重要な真理もあったと思う。

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