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コオロギが人類を救う?広がる昆虫食の世界 良品計画も参入、製造会社「生産追いつかず」

コオロギのパウダーが練り込まれたせんべい。袋のQRコードからは食用コオロギの説明を読むことができる=2020年5月20日、大迫麻記子撮影

 食料危機の解消などを目指し、長年見過ごされてきた昆虫食の商業化が世界で広がりつつある。国内でも「無印良品」を展開する良品計画が20日、粉末化したコオロギを練り込んだ「コオロギせんべい」のネットストアでの販売を開始した。2050年には世界で食料生産を倍増させる必要があると国連が警鐘を鳴らす中、エコとヘルシーを兼ね備えた昆虫食は人類の希望となりうるのか。現状を取材した。【大迫麻記子/統合デジタル取材センター】

 ほんのり茶色い直径約4センチのせんべい。目を凝らすと表面に見える小さな粒々が、コオロギだ。飼育したコオロギを乾燥させ、粉砕したパウダーを練り込んでいる。無印良品が20日からネットストアで売り出した「コオロギせんべい」である。1袋(55グラム)に、実に約30匹分が入っている。かつて蛇の取材で、蛇料理がどうしても食べられなかった記者(大迫)だが、パウダーとなったコオロギに抵抗は感じない。香ばしくてサクサクとした食感。ほのかにエビのような風味が口の中に広がる。「えびせん」に似た味わいでおいしい。

 良品計画がコオロギせんべいの販売を決めたのは、昨年北欧フィンランドに出店の準備を進める中で、昆虫食に目を付けたのがきっかけだった。フィンランドではコオロギに砂糖をかけた菓子や、ローストした商品が自然食系のスーパーに普通に並び、高級レストランのメニューにもなるなど普及していた。環境に優しいことなど、背景となる考え方にも共感し、日本での導入を決めた。開発にあたってはコオロギをせんべいに型押しした製品…

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大迫麻記子

1999年入社。暮らしや経済、文化・スポーツを中心に、徹底したユーザー目線で「今」を伝えます。

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