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「目指せNumber」 東北のスポーツを熱く発信する雑誌「Standard」

編集作業をするスタンダードの林裕編集長=スタンダード提供

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 人気スポーツ雑誌にあやかろうと、「目指せNumber(ナンバー)!」が合言葉だ。東北のスポーツ情報を発信する「Standard(スタンダード)」は、盛岡市の印刷会社、山口北州印刷に編集部がある。林裕編集長(58)は「東北で頑張る一人一人のドラマを全国に伝えたい」と熱く語る。【上鵜瀬浄】

 スタンダードは2007年に創刊された地域密着のスポーツ雑誌で、10年から山口北州印刷が発行元を担う。地元の岩手にとどまらず、これまで青森・秋田、福島、群馬の各地域でスタンダードを出版してきた。さらに宮城、山梨、新潟、愛知でも地元の広告企画会社などの協力を得て製作。トータルの年間発行部数は37万部という。

 岩手版は、「岩手をひとつにするのはスポーツだ」をキャッチフレーズに、オールカラーで隔月で刊行している。電子書籍として配信を始めた20年5・6月号では、釜石市出身で初のJリーガーで今季J1神戸に移籍したDF菊池流帆のインタビュー、盛岡市出身の幕内力士・錦木、カーリング男女混合ダブルスの夫妻ら、ゆかりのあるスポーツ選手を取り上げ、高校陸上を特集した。

スタンダード2020年5・6月号の表紙=スタンダード提供

 1980年代から大手出版社で人気情報誌を担当した林編集長は「どこにでもスターはいる。地方でもこれだけやれることを発信したい。楽しみながら作っています」と話す。ともに岩手・花巻東高出身の大リーガー、菊池雄星(マリナーズ)や大谷翔平(エンゼルス)が表紙を飾ったこともある。フリーの記者やカメラマンの10人ほどが各号の取材に当たり、「インターハイや夏の高校野球の前には名鑑を特集するので、記者やページ数を増やす」と言う。

 一方で、出版業界の厳しさに直面している。青森・秋田、福島、群馬、山梨の各版が休刊中だ。青森版は16年7・8月号で始まったが、18年に青森・秋田版への衣替えを余儀なくされ、20年1・2月号を最後に発行を取りやめた。林編集長は「主力スポンサーが撤退して、ビジネスとして厳しくなった」と説明し、ウェブでの復刊を模索する。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響も受けている。宮城版は5月の発売を7月に延期し、新潟版は4・5月号の発売を中止した。一部の競技が東北で8月に開催予定だった全国高校総合体育大会(インターハイ)や、夏の甲子園の地方大会は中止になったが、林編集長は「緊急事態宣言が解除されて部活動はようやく再開されたので、夏号は何としても発行したい。ドラマを持っている選手たちをすくう機会にしたい」と意気込んでいる。

 最新号やバックナンバーの問い合わせは、オンライン書店「富士山マガジンサービス」のホームページ(http://www.fujisan.co.jp/standard)もしくは電話(0120・223・223)。

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