メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

余録

「麻雀放浪記」の作者…

[PR]

 「麻(マー)雀(ジャン)放浪記」の作者、阿佐田哲也(あさだ・てつや)の名は「朝だ、徹夜だ」のもじりだという。作家、色川武大(いろかわ・たけひろ)の雀士としてのペンネームだが、その名言の一つには「勝ちすぎれば、ツキの袋は必ず破れる」というのがある▲「人の運の総量は一定」がその持論で、この運をうまく使い切るのが人生の芸ということらしい。ならば、天から特別の羽を授かったかのような定年延長で、トップの座を目前にしたこの人の高転(たかころ)びも運の定量オーバーの結果なのか▲新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下、新聞記者と賭けマージャンをしていたと週刊文春に報じられた黒川弘務(くろかわ・ひろむ)東京高検検事長の辞表提出である。むろんこの1月、政府が前例のない検察官の定年延長を閣議決定した当の人物だ▲まず検察ナンバー2で、余人をもって代えがたいと定年延長された人のギャンブルにびっくりである。しかも最初はステイホーム週間さなか、2度目は検察庁法改正案が世論の批判を浴びるさなか、目も当てられぬタイミングだった▲法改正案は次期検事総長含みの黒川氏の定年延長を正当化し、検察への政権の政治介入を招くと批判されていた。もしかしたら、黒川氏も政権に振り回された口かもしれないが、ツキの袋の破裂は自業自得(じごうじとく)といわれても仕方なかろう▲コロナ対策の後手後手に加え、検察への手出しのみっともない顚末(てんまつ)に、政権末期症状の酷評も出る安倍政権である。ちなみに阿佐田には「落ち目の人の逆を行け。これはギャンブルの鉄則だ」という言葉もある。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「人としてあるまじきこと」 不倫報道の埼玉県議が議員辞職

  2. 大阪のタワマン29階から男性転落死 警視庁が詐欺容疑で家宅捜索中

  3. 10万円を2196人に二重給付 大阪・寝屋川市、計2.1億円返還求める

  4. 与党、国会延長せず失態逃げ切り 野党批判回避狙う 2次補正成立急ぐ

  5. 北九州で新たに21人感染確認 23日連続ゼロから一転、6日連続で感染者 「第2波」に危機感

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです