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金言

科学と科学者の祖国=小倉孝保

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 ペスト菌の発見者には2人の名が刻まれている。熊本生まれの北里柴三郎とスイス生まれのフランス人、アレクサンドル・エルサンである。香港でペストが流行した1894年、2人は相次いで現地に入る。発見は北里の方がやや早かったが、確認に時間がかかった。菌の学名には結局、エルサンの名が付いた。

 北里は独コッホ研究所、エルサンは仏パスツール研究所の出身である。2人の競争は、ロベルト・コッホとルイ・パスツールという、同時代を生き「近代細菌学の開祖」と呼ばれた独仏ライバルの代理対決でもあった。

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