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柴田敦巨(しばた・あつこ)さん(45)
40歳の冬、耳下腺がんと診断された。看護師として多くのがん患者を見てきた。「自分もなってもうた」。「弱い人間」になったように感じた。さらに、治療を重ねるうちに口が開きにくくなり、食べることが苦痛になった。普通のスプーンは大きく、「食べこぼしたり、口の周りが汚れたりして、口にひとさじ入れるのも大変だった」。
患者会で仲間と出会い、「だれもが使いやすいスプーンやフォークを作れば、皆が同じように前向きに生きられるのでは」と気付いた。
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