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山間部の高齢者、動けない 3密回避で乗り合い支援休止 山梨

「買い物ツアー」に使われていたが、いまは出番がない山梨県道志村のマイクロバス=2020年4月16日、山本悟撮影

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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国の緊急事態宣言が解除され、山梨県内では商業施設の営業再開の動きが広がっている。しかし、車を持たず自ら買い物や病院に行けない山間部の高齢者は深刻な状況が続いている。高齢者の足となっている車を定期運行する自治体などが車内の「3密」回避のため、休止を続けているためだ。再開が見通せない中、高齢者は不安を募らせている。

病院にも、買い物にも…

 住民の3人に1人が65歳以上の富士川町では町社会福祉協議会が、身寄りのない1人暮らしの高齢者を対象に送迎サービスを行っている。「住み慣れた地域で安心して暮らせるように」と2016年に始まった。

 住民が「登録サポーター」となり、自身の車に利用者を乗せ、買い物は1週間に1回、通院は月1回実施してきた。しかし、感染拡大のため3月以降、買い物はサポーターによる代行に切り替え、4月末まで続けた病院の送迎は5、6月の休止を決めた。

 担当職員の佐藤美智子さんは「困っている利用者の生活を維持できるように、全てを休止せずに(買い物代行で)何とかしのいでいる」と話す。

 高齢者らを送迎する「お助けカー」の今年度からの本格運行を見送ったのは小菅村社会福祉協議会だ。買い物や通院を希望する1人世帯の高齢者を対象に、19年10月から職員が社協の車で送迎するサービスを試行してきた。ところが、感染拡大を受け、3月中旬以降は急を要する病院の送迎に限って対応している。

移動販売車までも遠く

 買い物は村を巡回する移動販売車に頼ることもできるが、足の悪いお年寄りは移動販売車まで向かうのも容易ではなく、食料品を宅配便で送るよう県外に住む親族に依頼する高齢者もいるという。

 道志村では月1回、村のマイクロバスに高齢者を乗せ、富士吉田市や富士河口湖町のスーパーやホームセンター、薬局などを巡回する「買い物ツアー」を実施していた。しかし、バス内の「3密」を懸念し3月から運行を休止し、6月まで運休継続を決めた。

 1人暮らしで車を持たない吉田ひろ子さん(72)は「食料品や生活用品を購入できず困っている。(運行休止が)長引かないか心配している」と訴えた。【山本悟】

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