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「盲学校の甲子園」も中止に 17歳がフロアバレーに見る夢 あの歓声を再び

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2019年8月に開かれた第3回全国盲学校フロアバレーボール大会で準優勝に貢献した筑波大付属視覚特別支援学校の竹内桃太(前列中央)=筑波大付属視覚特別支援学校提供
2019年8月に開かれた第3回全国盲学校フロアバレーボール大会で準優勝に貢献した筑波大付属視覚特別支援学校の竹内桃太(前列中央)=筑波大付属視覚特別支援学校提供

 埼玉県川越市の自宅で過ごしていた4月下旬の夕方だった。筑波大付属視覚特別支援学校高等部3年の竹内桃太(17)は、自身が主将を務めるフロアバレーボール部の顧問である古田義之輔教諭(39)から電話を受けた。「大会は中止になった」。ただ驚き、恩師の口調がいつもの明るい調子でなかったことしか思い出せない。「盲学校の甲子園」と称される「全国盲学校フロアバレーボール大会」への道は、新型コロナウイルスの影響によって断たれた。

 2017年に始まった全国盲学校大会には、北海道から九州まで全国8地区予選の優勝校と、開催地の主管校の計9校が出場する。チームは中学部の生徒らも含めて混成で編成でき、古田教諭によれば、「盲学校唯一の全国大会で、全校応援を受ける生徒にとって特別な大会」だ。

 東京都文京区にある同校の部員は高等部2、3年の計10人。昨年の第3回大会では準優勝した。「あと一歩の悔しさ」を胸に刻み、「今年こそ絶対に優勝だ」と声を掛け合って、6月の関東地区予選、8月の全国大会を目指していた。学校の体育館は小、中学部と共用のため、約2時間の全体練習を週2回しか行えないが、個人練習や、週末に社会人との合同練習に出向くことで補ってきた。だがコロナ禍で2月末から休校となり、練習もストップ。新入生が入部しないまま全国大会も中止された。

降り注いだ歓声、今も耳に

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