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余録

新型コロナウイルスの流行でテレワークを迫られ…

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 新型コロナウイルスの流行でテレワークを迫られ、ウェブ会議システムを利用した方も多いのではないか。世界的なシステム利用者の急増で数社がシェア獲得にしのぎを削っているが、草分け的存在はスカイプだろう。2003年、バルト海に面したエストニアの首都、タリンで誕生した▲同国は人口132万人、資源にも乏しい。1991年の独立後、情報技術(IT)への投資を重視し、行政サービスの電子化に積極的に取り組んできた▲旧ソ連時代の苦い経験から個人情報保護にも目配りしながら、選挙、教育、会社登記などの電子化を進めた。今や結婚と不動産取引以外の行政サービスはすべてオンラインで手続きできるという▲そんなデジタル先進国もコロナの脅威に直面した。そこで3月中旬に実施したのが「ハッカソン」だ。プログラミングを意味するハックとマラソンを合わせた造語で、IT企業や技術者たちからコロナ禍に立ち向かうアイデアを募ったのだ▲早速、人工知能(AI)を使い、コロナに関する質問に答える自動会話システムが政府に採用された。この試みは世界にも広がり、4月には100カ国以上から1万2000人が参加して「グローバル・ハック」が開催された▲国連の電子政府ランキングでは日本がエストニアより上位なのが驚きだが、実態とは懸け離れている。コロナ対策では10万円給付のオンライン申請を停止する自治体が続出するなど機能不全が露呈した。コロナ後を見据え、衆知を集めてはどうか。

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