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茂木外相、ミケランジェロで露の反発かわす「全体像で見て」 外交青書で北方領土「主権」明記

茂木敏充外相=首相官邸で2020年4月7日、竹内幹撮影

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 茂木敏充外相は22日の記者会見で、日本が2020年版の外交青書で「北方領土はわが国が主権を有する島々」と明記したことについて、ルネサンスを代表する巨匠ミケランジェロを持ち出して、ロシア側の反発をかわした。

 日本は19年版で北方領土について「日本に帰属する」との前年までの記述をなくしたが、5月19日に閣議で報告した20年版では、「主権を有する」との表現で日本の法的立場についての記述を復活させた。

 これにロシア外務省のザハロワ情報局長は21日、「2国間関係で良好な雰囲気を醸成するという首脳同士の課題に反する」と非難。北方領土が第二次大戦の結果、ロシア領土になったとする従来の主張も繰り返して反発した。

 これに対し、茂木氏は会見で「外交青書は全体像で日本外交を見ていただくのが重要だ」と指摘。ミケランジェロの代表作「ダビデ像」を挙げてこう反論した。

 「ダビデ像は頭部が大きいが、天才ミケランジェロが下から見上げた時にリアルな人間の姿に近くなるよう描いた。頭が大きいかどうかの議論より、いかに人間をリアルに表しているかを見るのが正しい見方だ」

 青書には「北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結する」との基本方針を改めて示している。青書には法的立場の記述は加わったものの、全体として日露両国の信頼関係を醸成しながら交渉を進める方針には変わりはない――。茂木氏は巨匠の名作になぞらえながら、青書の「正しい読み方」を指南してみせた。【加藤明子】

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