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福島・大熊の帰還困難区域で原発事故後初の田植え 「安全なコメが作れると示したい」

立ち入り規制が緩和された帰還困難区域で始まったコメの試験栽培=福島県大熊町で2020年5月22日午後2時57分、和田大典撮影

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 東京電力福島第1原発事故で全町避難となった福島県大熊町のうち、今年3月に立ち入り規制が一部緩和した帰還困難区域で22日、コメの試験栽培が始まった。下野上地区の水田約9アールで、町職員らが事故後初めて苗を植えた。秋に収穫し、放射性セシウム濃度が国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回るか、除染の効果を確認する。

 また、昨年4月に避難指示が解除された大川原地区では、全量検査し基準値以下なら出荷・販売できる実証栽培が2018年から行われており、今年もコシヒカリともち米が植えられた。さらに別の水田(43アール)では初めて酒米の実証栽培も始まった。十分な収穫量があれば会津若松市の酒蔵で日本酒を作り、販売を目指す。同町は「事故後、町の主要機能を置いていた会津若松とのつながりを大事にし、新たな特産品に加えたい」という。

 町農業委員会の根本友子会長(72)は「初めて植える場所は地力が衰えているので、どれだけ収穫できるか気になるが、安全なコメが作れると示したい」と話した。【和田大典】

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