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名古屋のミニシアター「シネマスコーレ」営業再開 「映画には人生を左右する力ある」

営業再開の準備をする木全純治支配人=名古屋市中村区のシネマスコーレで2020年5月23日、山田泰生撮影

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 新型コロナウイルスの感染拡大で休業していた名古屋駅そばのミニシアター「シネマスコーレ」が23日、営業を再開する。支配人の木全純治さん(71)は1983年の開館時から「駅裏のミニシアター」を守り続け、2008年のリーマン・ショックを含め1日も休館したことがなかった。初めて休館に追い込まれた今回の危機をようやく乗り切り、「映画には人生を左右する力があり、人生の楽しみにつながる」と再開を喜ぶ。【山田泰生】

 スコーレが4月13日から営業を自粛する一方、木全さんは県内35館が加盟する県興行協会副理事長として奔走した。愛知は東京に次ぐ279スクリーンがあり、県に対して休業補償や営業自粛解除をいち早く要望した。

 4月半ばには深田晃司、濱口竜介両監督らが発起人となり「ミニシアター・エイド基金」が設立されると、スコーレなど県内7館も名を連ねて支援を呼びかけた。約3億3000万円が集まっており、うち約300万円がスコーレに配分される予定だ。

 木全さんはかつて、東京・池袋の名画座「文芸坐」で働いた。「もうビデオの時代」と故郷の名古屋に戻ってビデオ機器のセールスマンをしていた82年、故・若松孝二監督が来名。炉端焼き店だった現在の建物に連れて行かれ、「お前が支配人をやってくれ」と頼まれたという。

 熱意にほだされ、83年2月のスコーレ開館時から支配人に。ビデオ時代の本格到来で客足が伸びず、やむなく成人映画も上映して営業を軌道に乗せると、やりたかった日本の若手監督によるインディペンデント作品とアジア系映画を紹介する現在のスタイルを定着させた。

 スコーレは再開に当たり、51席を一つおきの26席に減らし、客にマスク着用や手指の消毒を呼びかける。再開前日の22日は、スタッフ4人が看板の掃除などに追われていた。木全さんは「映画興行は半歩先が読めるかどうかの業界だが、こんなに面白い仕事はありません」と語る。

 名古屋のミニシアターは、今池シネマテーク(千種区)が20日に営業を再開し、名演小劇場(東区)も23日から再開する。

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