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岐阜・各務原に女性専用ダルクを NPOのスタッフが資金作りに奔走

女性専用ダルク開設を目指す、岐阜ダルクスタッフの宮嶋慶子さん(左)=岐阜市真砂町の事業所「ステップハウス」で2020年4月29日、熊谷佐和子撮影

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 薬物依存症患者らの社会復帰を支援するNPO「岐阜ダルク」スタッフの宮嶋慶子さん(33)が、女性専用のダルク(入寮施設)を岐阜県各務原市に新設しようと、物件探しと資金作りに奔走している。岐阜市内の既存施設はフル稼働が続く一方、各務原には患者が通える病院もあるためだ。かつて依存症だった宮嶋さんは「女性患者同士で体験を共有する場所を作り、回復をサポートしたい」と語る。【熊谷佐和子】

 共同生活をしながらリハビリを続けるダルクは、厚生労働省によると全国の90以上の団体が運営している。宮嶋さんによると、女性専用は10カ所前後しかない。男女の共同生活には利点もあるが、男性に好かれ続けたいと、男性に依存したり、「美しさ」を保つために摂食障害や買い物依存症になったりするなど、依存対象が変わるだけの女性もいる。そのため岐阜ダルクは2013年から岐阜市で女性専用ダルクを運営してきた。

 だが6人の定員は常に埋まっている。そこで、薬物依存症の患者を受け入れている精神科専門の各務原病院と、岐阜市内の施設にも近い物件を昨年から探している。

 ダルクは、入居者同士が話し合いスタッフとも会議をする部屋が欠かせない。大きなリビングを備えた一軒家の賃貸物件が望ましいという。また、賃貸料や水道光熱費などを含め年320万円が、宮嶋さんの考える運営費の目安で、金銭的支援も必要だ。1年後の開設を目指し、宮嶋さんは教会や役所を回り、必要性を訴えている。

 「依存症は生き方の問題」という宮嶋さんは、16歳の時に出会い系サイトで知り合った男性から覚醒剤を受け取ったことを機に依存症となり、少年院や刑務所に入った。「薬物を使い続けるのは楽をしているつもりでも、罪悪感で精神的にきつかった」という。

 15年に岐阜ダルクに入寮してリハビリに励み、17年から仕事を手伝い始め、19年にスタッフになった。「生きている価値がないと思っていた時期もあったが、ダルクで人との心のつながりを持たせてもらった。回復には同じ依存症の仲間とのつながりが必要。一人でも多く回復してもらって、恩を返したい」

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