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#最後の1年 御所実高ラグビー部

今季で定年の恩師に花園で胴上げを 御所実高ラグビー部、オンラインで結束

オンラインミーティングに臨む御所実高ラグビー部の部員たち。左上が竹田寛行監督=2020年5月3日、スクリーンショット

 部員が自宅や寮で見つめるパソコン画面に、奈良県立御所実高ラグビー部の竹田寛行監督(60)の顔が大きく映し出された。丸刈りにギョロリとした目。「みんな聞こえてるんかあ? 聞こえてたら、ええ顔して手でハートマークを作れ」。声に力を込めすぎたか、コーチから指摘が入った。「先生、そんなに大きい声で話さなくて大丈夫です。音声が割れています」。新型コロナウイルスの感染拡大で活動休止中の4月16日、帰省中の部員も結んでのオンラインのミーティングでも、熱血漢はエネルギーに満ちていた。

 今年の冬、第100回を数える全国高校大会で自らも定年を迎える。引き続き部に残って指導に携わる道も残るが大きな節目ではある。1989年の就任から31年、部員2人だった無名校を強化してきた。自宅を改造してベッドを運び入れ、寮が整備された現在も7人を住まわせて自ら料理も振る舞う。今や全国屈指の強豪校だが頂点は遠く、準優勝は昨冬を含めて4度。だから部員たちの宿願は「花園で優勝して先生を胴上げすること」。その心意気は内心うれしいが、道のりの険しさは誰よりも知っている。「口はたやすく、行動は乏しくです」。冗談めかしながら部員のさらなる発奮を促す。

 コロナ禍で4月13日から休校が続く。新チーム初の公式戦で、全国高校選抜大会(後に中止)につながる近畿大会は第5代表決定戦の準決勝で常翔学園(大阪)に0―26で敗退。2月22日にあったこの試合を最後に本格的な練習も遠のく。新入部員31人を迎え、部員は86人となったが、全員が顔をそろえたのは4月9日の入学式だけで、下宿生の多くは帰省中だ。

 だが手綱は緩めない。情報通信技術(ICT)を駆使し、オンラインでのミーティングを隔日で行い、日々の個人練習メニューを言い渡す。ランニングなら1週間42・195キロ。部員のスマートフォンの位置情報から、走行距離を管理するアプリも活用する。もっとも…

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