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「味は遜色ない」規格外の「大和丸なす」活用した弁当 奈良の飲食店で販売

規格外となった「大和丸なす」を使った弁当。なすの田楽(手前)は皮まで軟らかかった=奈良市脇戸町で2020年5月23日午後2時55分、稲生陽撮影

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 奈良の伝統野菜で、間もなく出荷ピークを迎える「大和丸なす」のうち形がゆがむなどした規格外品を活用しようと、奈良市の中心部・ならまちの飲食店計約15店が23日、丸なすを利用した持ち帰り用弁当を売り出した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で苦しい経営状況にある生産者と飲食店の支援が目的。仲介した同市のまちづくり会社「地域活性局」の藤丸正明社長(36)は「規格外も味は遜色ない。地元で使うことで観光の新たな魅力にもなるはず」と話している。

 県内では奈良時代からナスが栽培されていたことが知られており、江戸時代には既に丸なすの形が完成していたという。「大和丸なす」は大和郡山市平和地区の「丸三出荷組合」を中心にハウス栽培されてきた伝統野菜で、皮の軟らかさと味の濃さが最大の特徴。6月をピークに首都圏や京都の高級料亭向けに多く出荷している。

 しかし、今年はコロナ禍で料亭への出荷がなく、スーパーなどでも価格が値崩れ。生産量の数%を占めながら、これまでは廃棄していた規格外品の活用について生産者から相談を受けた藤丸さんが、持ち帰り弁当を販売し始めた飲食店に協力を依頼した。

 1個3500円(税別)の高級弁当で田楽として活用した割烹「つる由」(奈良市脇戸町)店主の河田仁紀さん(55)は「産地が近くて鮮度がいいのが最大の魅力。規格外でも生産者が同じように頑張って作った野菜なので十分においしい」と話す。生産者の中西昭仁さん(40)は「今まで県内ではあまり消費されてこなかった。いろんな人に食べてもらって、奈良での需要が広がればうれしい」と話していた。【稲生陽】

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