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動き出す仏たち

活用の時代に 筆先でつながる「写仏」 誰もがどこでも向き合える

薄く描かれた「導き観音」を筆でなぞると、柔和なほほえみが浮かび上がった=奈良県葛城市の当麻寺中之坊で、花澤茂人撮影

 背筋を伸ばしてふーっと息を吐く。ゆっくり筆を動かし、紙に薄く描かれた観音様の下絵をなぞっていくと、やがて柔和なほほえみが浮かび上がった。

 中将姫(ちゅうじょうひめ)ゆかりの当麻寺(たいまでら)(奈良県葛城市)の塔頭(たっちゅう)・中之坊は、仏の姿をなぞって描く「写仏(しゃぶつ)」の寺として知られる。お経を写す「写経」に比べ、年齢や技術を問わない親しみやすさが人気だ。初体験の記者は、中之坊の本尊「導き観音」を約1時間でなぞり終えた。予想外にきれいに描けた観音様に、思わず手を合わせる。

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