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英月の極楽シネマ

もののけ姫(1997年、日本) 他者と手を取り共に「生きろ。」

 先月に引き続きおうちで楽しむ映画を、と思った時に浮かんだのがこの映画。実は見たことがなかったのですが、「生きろ。」というコピーが思い出されたのです。

 中世の日本。青年アシタカは村を守るのと引き換えに、たたり神の呪いを受けます。救われるためにはたたり神の背景を知る必要があるとの巫女(みこ)の言葉を受け、旅に出ます。道中で出会うのは、目先の利益のために自然を破壊する人々。そんな人間を恨む動物たち。その中には犬神に育てられ「もののけ姫」と呼ばれる娘サンもいました。

 物語の終わり、サンに向かってアシタカが言う「共に生きよう」が、浄土を表すお経の言葉「倶会一処(くえいっしょ)」と重なって聞こえました。浄土は死後の世界でも理想郷でもなく、共に生きることのできる世界という意味です。なぜなら、他者との関係の中で生きる私たちにとって、私一人が救われることは本当の救いではないからです。

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