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「万葉古道」を尋ねて

交流・別れ・流浪/60 吉野/1 古墳時代から「水の聖地」 /奈良

かなたは奈良盆地と吉野を隔てる竜門山地。人々はいくつかの峠を越え通った。手前の山との間に吉野川が流れている(吉野町吉野山から)=奈良県吉野町で、栗栖健撮影

 万葉時代、「吉野」は水の聖地だった。その見方をつくったのは、古墳時代(3世紀末~6世紀ごろ)、国の中心になった奈良盆地の人々だろう。盆地から吉野との境の山を越えると大河・吉野川が流れ、水源の山が見える。川は吉野町宮滝では、巨岩の間で白波を立て、淵をつくる。盆地では見られない壮大な景観だ。

 先人たちは、山が水源と、古くから認識していた。巨岩は山の象徴だった。水は稲作の生命線だ。

 奈良盆地の南東にそびえる三輪山(467メートル)は山自体が信仰の対象だ。山中には巨石を神が降り立つ場としてまつった磐座(いわくら)が点在。その一つ「山ノ神遺跡」では4世紀後半~6世紀前半の祭祀(さいし)遺物が多量に出土した。臼、杵(きね)、ヒョウタンや匙(さじ)、米に混じったゴミを取り除く箕(み)などの小型土製模造品を含み、神が農耕、造酒に関わることを示す。

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