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コロナと向き合い

放送の試練 テレビ東京 制作局プロデューサー・伊藤隆行 エンタメを諦めない 制約逆手に新たな番組を

4月25日放送のバラエティー番組「割り込んでいいですか?」より。お笑いタレントの出川哲朗(左上)らがリモート出演した=テレビ東京提供

 「あの……割り込んでいいですか?」

 3月30日の朝、コロナ禍の中でのテレビ東京のリモート会議で、在宅勤務中の女性が発言した。「すいません、少し補足いたします……」。優しい声のその女性は矢継ぎ早に分析を進め、約20人の会議参加者は黙って聞いていた。その5分後……。

 「あ!また割り込んでいいですか? それはですね……」。2回言った。私は自宅でニヤニヤ笑ってしまった。リモート会議は実に無駄が少ない。同時に複数の人間が話すとイヤホンから不快な音声が流れるため、1人ずつ進行させようという意識が働く。発言者は自分の意見を全員の耳にしっかり伝えられ、横やりが入ってダラダラ長引くことも少ない。その半面、自ら発言するタイミングがなかなか難しい。相手の環境や空気感がつかみにくいため、会話に入るキッカケを探ってしまう。揚げ句の果てに「ま、いいか……」と発言を諦める場面も。“リモート会議あるある”だ。しかしその女性は見事に解決した。名付けて「必殺!割り込んでいいですか?」戦法。

 ふと思った。これまでの日常生活で「割り込んでいいですか?」という日本語を聞いたことがない。列に並んでいる時など、割り込んではいけないからだ。新型コロナウイルス対策で働き方を一気に変えた結果、初めて耳にした妙な響きだった。

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