安永期の下張り文書発見 明楽寺本堂、建築年代裏付け 壁の絵貼り替えで1000枚 長浜 /滋賀

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右端に「安永四未年」と記された下張り文書。未年は、ひつじ年であることを示している=滋賀県長浜市提供
右端に「安永四未年」と記された下張り文書。未年は、ひつじ年であることを示している=滋賀県長浜市提供

 長浜市木之本町木之本にある真宗大谷派の寺院、明楽寺(みょうらくじ)(藤谷愛嗣(よしつぐ)住職)で、本堂の壁面の絵の下から、下張りとして使用されていた約1000枚の「下張り文書」が見つかった。文書には「安永二年」などの記述があり、江戸時代の安永年間(1772~81)と伝えられてきた本堂の建築年代が裏付けられた。同市によると、下張り文書によって建築年代が特定されるのは極めて珍しいという。【若本和夫】

 明楽寺は1191年に山城国安井村(現在の京都市右京区)で建立され、1391年に現在地に移されたとされる。入り母屋造りの本堂は湖北地方有数の規模を誇るが、建築年代については、寺の歴史を記した明治時代の文書以外には裏付けがなかった。

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