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木語

「四つの自信」の弊害=坂東賢治

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 石原慎太郎氏らの「『NO』と言える日本」に刺激され、「ノーと言える中国」が出版されたのは1996年、香港返還の前年だった。経済発展の恩恵を受けて育った世代が「日米何するものぞ」と民族主義的な主張をぶつけた本は大ベストセラーになった。

 この後、普及したネット上では「憤青(ふんせい)」(怒れる若者)が国家意識を前面に対外政策にも注文をつけ、反日デモの主体になった。経済成長への自信の一方、世界から正当に評価されていないという被害者意識を併せ持っていた。

 決して主流の声ではなかったが、中国経済が拡大を続け、政治的影響力も高まる中で中国の利益を主張すべしという声はさらに高まった。中国の外交方針が外に力をひけらかさない「韜光養晦(とうこうようかい)」から、国益を主張する「大国外交」に変わっていったのも、世論の変化の反映ともいえるだろう。

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