適用保険で支援に差 縦割りで「ひずみ」 札幌の精神医療訪問看護事務所マスク不配

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マスク=ゲッティ
マスク=ゲッティ

 精神疾患の患者を専門に支援する札幌市内の訪問看護事業所に、厚生労働省から介護施設や医療機関などに配布されたマスクが届かなかった問題で、訪問看護事業の関係者からは、適用される保険によって介護施設が区別される縦割り行政の弊害を指摘する声が上がった。【高橋由衣】

 厚労省は3月から、新型コロナウイルスの感染リスクが高い、高齢者や職員を対象とした介護施設などと、医師や看護師を対象とした医療機関へのマスクを配布。道内の介護施設には同月中に約420万枚が配られた。

 同省によると、訪問看護事業所は介護施設と医療施設の両方に該当するものの、配布に際しては、介護保険が適用される利用者と施設職員を対象とした。このため、医療保険の適用となる精神疾患の患者を専門に支援する札幌市豊平区の「訪問看護ステーションなずな」は対象から外れた。道を経由した医療機関への配布でも、指定医療機関や感染者を受け入れる病院などが優先され、なずなには行き渡らなかったとみられるという。

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