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緊急事態を生きる

対話し、率直に意見言い合うきっかけに サコ・京都精華大学長

ウスビ・サコ京都精華大学長=2018年3月、小松雄介撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大で激変した生活から、私たちは何を学べるだろうか。建築学が専門でアフリカ・マリ出身のウスビ・サコ京都精華大学長(54)は、50カ国以上に滞在した世界との比較から「日本の人たちが対話する時間を作り、率直に意見を言い合うきっかけになればいい」と話す。【大迫麻記子/統合デジタル取材センター】

グローバル経済の問題点を感じた

 ――コロナの感染が世界に拡大する直前に世界を回っていたとのことですが、特に印象に残ったことを教えてください。

 ◆ヨーロッパ諸国の混乱です。私は国際会議などで、昨年12月末から1月初旬にアメリカ、2月にフランスとアフリカを訪れていました。アメリカでもフランスでも、私がマスクをしていると「なんでマスクなんてしてるの」と言われ、コロナを全く警戒していませんでした。そこからわずか2カ月足らずで、ドイツとフランスが中国製マスクを取り合うことになり、アメリカでは世界最多の感染者を出すことになります。アフリカから見るとヨーロッパは社会の基盤がしっかりしているので、今回のコロナに関する対応の遅さと、それによる混乱には驚きました。

 中国製マスクが手に入りにくくなったり、ロシアやベトナムが穀物の輸出規制をかけたりと、グローバル経済の問題点も感じさせられました。コストのことだけ考え、外国を頼りすぎていいのか。いざとなったら自国の利益を優先するのではないか。そんなことを考える機会になったように思います。

家族のコミュニケーション足りない日本

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大迫麻記子

1999年入社。暮らしや経済、文化・スポーツを中心に、徹底したユーザー目線で「今」を伝えます。

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