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池田公生(いけだ・こうせい)さん(59)
ジャズピアニストとして被災者らから寄せられた詩に曲を付ける活動を続け、今は新型コロナウイルスで制限された生活を送る人たちの思いを歌にする。「音楽には心を慰める力がある」と信じる。
音楽学校「国立(くにたち)音楽院」(東京都)の講師を務める。約20年前、音楽セラピーを学ぶために特別支援学校を訪れた時のこと。振り付けを交えて歌うと、目を輝かせた知的障害のある子たちに囲まれた。商業的な演奏会とは異なる手応えを感じ、「慰問演奏」がライフワークとなった。
2011年4月、東日本大震災の支援中に立ち寄った東北の避難所でギターを奏でた時は、リクエストが1時間以上絶えなかった。数カ月後、仙台市の男性から「元気の出る曲にして」と詩が送られ、作曲してみた。「歌にして残せば時代の貴重な記録にもなる」と、ホームページでも詩を募るようになった。
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